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臓器移植を「幸福の王子」の童話と重ねたところ、モチーフとして非常にスマートで、社会に対する問題提起も明確にされていて、ドラマ化なんかに向いてるんじゃないかと思ったりします。
そうですね、2時間×2日(週またぎ)で行っちゃいましょうかドラマ・スペシャル的なアレで。

登場人物も恐らくきれい目で揃えて無理ないですし、“白髪のライダー”なんてジャニーズとか戦隊もの上がりにうってつけじゃないですか。
ケンカあり恋愛あり学生時代の回想シーンありカーチェイスあり。
臓器移植法も最近改正されたばかりだし、そこの関心からもPR打ってね。

やりましょう!やっちゃいましょう!





私個人としては、あんまり好きじゃない類のものでした。
泣けない!狙いが見え透いてて泣けない!
「声を上げて泣きました」と書店のPOPにあったのを見かけたりもしたんですが……

最近の若い子って、こういう激烈な内容好きよね。
愛とか暴力とか自己犠牲とか。
携帯小説からもうワンステップ踏み出して活字読みたい!って方におすすめです、とか反感買いそうなこと言ってみる。
わはは。

で、そんなこと言う私が想像していたのは、
「脳死状態の葉月には意識があり、満月の夜だけ機械を通して会話できる」というのが実はまるまる嘘であり、主人公は、彼女の遺産と臓器の代金を狙った悪徳医師に騙されていただけだった…!!
騙されていたという事実、殺人に関与した事実と、仕事の途中で目の当たりにした多くの救われた命の尊さの間で揺れ動く主人公、その時彼は…?
っていう結末でした。
笑うがいいさァ。


ということで今日はこの本になんやかんや意見するのはやめにしまして、
趣向を変えて、「臓器移植法改正」について考えてみましょう。


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 乱歩賞に未完のまま(第二章まで)で応募して、受賞する気でいたという驚くべき思考回路の作家が残した「巨編推理」物。

「ザ・ヒヌマ・マーダー(氷沼家殺人事件)」が企まれているかもしれない!!
危険を嗅ぎあてた氷沼家を取り巻く推理小説愛好家たち。真相を探ろうとこぞって立ち上がり、それぞれの推理を披露していくが・・・!?

と、ふざけて書いてしまえばこのような内容で、筋をまとめればその構造は、本場イギリスから受け継いだ由緒正しき推理物。

乱歩賞は当然落ちてしまうわけですが(だって完成してないんですよ?
その後、荒正人とか三島由紀夫とか埴谷雄高とか、なんか偉い人に取り上げられるにつけ、有名になっていく作品です。



ノックスやヴァン・ダイン、江戸川乱歩の推理小説作法を実際の事件の推理に持ち出して、「使用されたトリックに目新しさがなければいけない」とか言い出すおじいさんがいたかと思えば、原爆で死んだはずの人間を復活させてまで犯人と名指すホームズ信者のお嬢さんや、畸形の赤ん坊のような犯人が密室の中の洗濯機に隠れていたのだ!なんていう推理まで、あくまで大真面目に並んでくるものだから手に負えない。

さらに、探偵役や被害者側に紛れていた事件の黒幕によって、探偵たちの滑稽な推理が、実際にこの世に出現したかのような演出までされ、それに混乱する探偵役の一人兼語り手が「僕の頭は狂っているのかもしれない」なんて言い出すのだから、『黒死館殺人事件』や『ドグラ・マグラ』に連なる、第三の奇書、なんて評価が今日でされているのも仕方のないことかもしれません。



どうにもこうにもずれている、不器用な探偵たちが繰り広げる雑多な推理、
それを現実に生み出して、事件をカオス化してしまう黒幕たち。
「ザ・ヒヌマ・マーダー」は、どんどんと膨らんで謎を深め、「奇書」と呼ばれるに足る複雑化の一途をたどるのですが、
しかし最後には、殺害者の告白によって、連続大量殺人事件と思われたものが、単なる偶然であったこと、実際の殺人はたった一つに過ぎなかったこと、そして、そのたった一つの密室殺人事件の単純なトリック、さらには、その殺人犯の、あまりに倒錯した、矮小で切ない動機が明らかになってしまうのです。

行き場を失う、読者の好奇心と混乱。


アンチ・ミステリー(反推理小説)というものについてずっと考えていた、という作者が生み出した、今となっては、神話化されているとも言える一冊。



読んでおいて損はないですが、
「なんだ、こんなものか」と思ってしまったら、それは、作者・中井英夫のブラックホールにはまり込んでしまうのかもしれない。

殺人事件に決着をつける、という筋を持った小説の、結末がどうなっていたら、あなたは納得するのか。
どうなれば、殺人事件そのものに、決着がついたと思えるのか。


何を疑って、誰を信じればいいのか。
『虚無への供物』の「ザ・ヒヌマ・マーダー」はあまりにあっけなく幕切れてしまいますが、その幕切れまでに膨らむ、読者自身の暗い期待は、本を読み終わったあとにブラック・ホールと化し、読者の心に巣食うのです。
たぶん。



ていうか、それだけ、壮大な前フリの割にきちんとこざっぱりと解決してしまうという、正しい推理小説なのです。





 ● 今、読み終えて


○ 密室ならざる密室、直感的“推理”(唖然)
○ 唐突に死亡する存在感のない“名探偵”

○ 登場人物は総じて美形
○ 登場人物の男性はあらかた高学歴の天才、医者、国会議員、官僚‥‥

○ 刺激的な暴力描写
○ 曖昧模糊とした性描写(直接的で一般的な内容にも拘わらずリアリティが排除されて感じられる)

○ 饒舌な語り手
○ 自己の論理を雄弁に語るが、最後は勘や「俺は頭がいいのだ」という言葉などで早急に終止符
○ 煙に巻かれる読者
○ 饒舌さゆえに内部の葛藤や矛盾をさらけ出し、分裂していくように見える語り手の人格



⇒ 唐突に繰り広げられるハッピーで大時代的なラストへの、読者の失望
  ‥‥あるいは、生み出される疑念や別解釈??



とりあえず、初見で楽しめる作品ではないです。
がんがん深読みしたりしていくなら、いかようにも読めそうですけども。

なんか、顔よし頭よしガールフレンドは半ダース以上、な腕利き外科医がアメリカから帰ってきて事件解決。その中で確執の絶えなかった家族間の愛を再確認し、医者としての仕事にも本当に目覚め、涙を流す…。そしてラスト、彼は安らぎを与えてくれるはずの看護婦の胸の上で眠る…。
いろいろ考えたらどうとでも言えるんだろうけど、なんだこれ。

最終的に、「愛」て!!

単純に生理的に受け付けない。






● あとから落ち着いて

レビューしたブログを一通り閲覧したら、相当評価高いみたいですね。
評価ポイントとしては、たぶん大きく分けて「圧倒的なスピード感」と「現代においてなされた“愛”の再評価」。

俗語よりも俗語らしい俗語が生み出すテンポもさることながら、ミステリには不可欠であったはずの、冗長にならざる負えない推理やら裏付やらの部分をほとんどまるごと排除してしまうことで、「スピード感」を生み出しているんでしょうね。

「現代においてなされた“愛”の再評価」…みたいな部分には、なんだか苦笑せざるをえない自分がいるんですが。
でもさ、現代の風潮だか思想だかなんだかをかじってみて、どんなに命や生が無意味で無価値なものだと悟っても、「意味」を見出さないと自己の安定を保てないわたしたち、というか…
私の「苦笑」は、私を含めた、現代に生きる人間の矛盾をいうものに対してのものなのかもしれないですね。

「ラスト、生きていくために、ねじ曲がり型にはまる主人公」。
評価できるか、目を背けるか。
単純に、自分に余裕があるか、ないか、だけの問題なのかも。
私には、ないっす。そんな余裕は。


アシュフォード家の双子の兄妹と、クリス・クレア兄妹が意図的にダブらされて描かれてます。
他にも双子やスティーブの、父親への愛憎劇、
クレア史上初の色恋沙汰などなど、非常にストーリー性に富む仕上がり。

大雑把にいえば、

「アレクシア vs クレア、
 妹想いの兄を持った、超人的・女同士の壮大な対決!」

ってところでしょうか。


人間なんて、どう転ぶか分かんないもんだなぁ…などなど、人生とか愛の真理について、つい想いを馳せたくなる大長編ですが、
けっこう即死イベントが多いのもまた本作の特徴でありますので、ぼーっとすることがないよう、気をつけてみてください。






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西野カナ,WISE,加藤哉子,Jeff Miyahara,Skate Sonic EXP*,SiZK from ★STAR GUiTAR
(2009-06-03)

キャッチコピーは“セツナ系本気失恋歌”だそうです。
今巷で大流行の「泣け歌」ど真ん中。
あまりにキャッチーな内容…例えば、「きっと今どこかで君も同じ空を見てるの?」なんて手垢のつきまくった歌詞が目白押しなので…、確かに誰しも自分の体験と重ねられる部分が絶対あると思われます。

意地の悪いことならとめどなく言えそうな女性二人の手による歌詞なのですが、
さてさて。






▽ pick-up phrase

 手をつないだり 抱きしめあったり
 そんな日がずっと続くと思っていた
 どうして? 今二人 終われない電話に戸惑ってる

(clickで全文表示)


「恋愛ものにはあんまり共感できない…
だいたい恋愛感情って何よ?」
って方は存外多いと思われるのですが(私自身そうなんですが)、

でも実際恋にはおちてしまう訳で。
なのにやっぱり実感持てないのが私たちのような人種だと思われます。

「これは恋じゃないかも…勘違いしてるだけかも」
「彼なんかいなくても別に生きていけるし」
「やっぱり恋愛なんか分からん」

恋愛中ですら何かに言い訳してうまく没頭できなかったりする悲しさ。
いや、そもそも存在を信じられてないんだからいいのか?



…まぁあんまり自分のパーソナルな部分を晒すのもアレなんでこれ以上自問自答はやめときますが、
ただ、唯一自分が捉えきれないなんか大きな気持ち、二人の間にあるかもしれない何か、みたいなものを痛感するのって、
この彼氏と別れた女の子視点で書かれた失恋歌の
「どうして? 今二人 終われない電話に戸惑ってる」に当てはまるような場面だったかもしれない、と思います。

別れることを二人で決めたのに、お互いすべてを断ち切れない、…妙な空気。
っつーとムードもへったくれもありませんが、

「これが恋、だったのかな」みたいなね。
文字にするとびっくりするぐらい陳腐で鼻血が出そうですが。
そんな場面でいちばん、「得体の知れない互いの感情」を痛感する気がします。

戸惑いの残滓というか
もしかしたらそれはそんなちっぽけではないものなのかもしれないけど、
でも打ち消さなきゃいけない状況に追い込んでしまった自分たちの姿、というか

どうやってもうまく言えませんが、
結局失ってからじゃないとほんとのことには気づけない、とか、その辺りに落ち着く気がします。




「強がっていること気づいたなら 優しくしないで 君に会いたくなるから」
と、全体的には自分の都合ばっかり歌ってるように見える歌ですが、

「でもちゃんとお互い向き合えた恋愛だったんだろうな」と、
いい恋したんだろうな、と思えるのは、
「どうして? 今二人 終われない電話に戸惑ってる」という歌詞があるからなんじゃないかな、とさえ思います。



しかし西野カナさんはえらいかわいい。
声もきれいだ。エンジェリック。

どうやら実際にも良き恋愛をしていらっしゃるそうで、何よりでございます。


 →→ on youtube


多くの岩井俊二監督作品の助監督を務めた行定勲は、「世界の中心で愛を叫ぶ」、「春の雪」、「GO」など、現在ではポピュラーな大作を扱うイメージが定着していることと思うが、実験的な小品もいくつか発表されておりそちらも大変評価されてもいる。
2週間という短い期間で撮影された自主製作映画である「贅沢な骨」も、行定監督作品を代表する佳小品。
2001年度キネマ旬報ベスト・テン監督賞を受賞。

まぁプロ的な方々の見解なんかは難しくてよく分からないので、
Amazonのカスタマーレビューをちらちらと見てみることにした(まぁ、Amazonでもセミプロみたいなレビューいっぱいありますが)。

散見するのは「アートムービー」という表層の“おしゃれ感”を評価する単語、
後は批判的なものもあって、「曖昧で消化しきれてない部分が多すぎる」、「なんだか初めっから意味がよく分からなかった」といったものが多い。
人物像の薄さ、生活感・現実感のなさといったものも批判の対象にあがっているようで、
総合して平たーーく言ったら、「おしゃれだけど実際何なのかよく分からない映画」、ということになりそうだ。

でも「よく分からない」だけあって様々な解釈や憶測が飛び交っているようで、Amazonのカスタマーレビュー、読んでいて大変興味深かった。
一回映画を見たら、レビューも合わせて読んでみたらおもしろいと思う。

さて、今回は、そんなおもしろいレビューには勝つべくもないので敢えて穿った見方を導入。
「鑑賞者が歪ませるストーリー」と題していろいろ考えてみたいと思います。



      ↓ ↓ ↓
 (under constructing)

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 疎外された三角形の一角(あるいは未完の三角関係)

――コミュニケーション不全に「陥れられた」登場人物たち




恋愛小説の基本って言うのは、まず三角関係である。
両想い同士の男女が一組、それだけしか存在しなかったら、その関係には停滞しかないからだ。
だって二人しかいなかったら、何の波乱も起こりようがないでしょう。
ほかになんにもないんだから。

三角関係、あるいは四角関係、五角関係…そんなのあるのか?
まあなんにしろ、核になる二人にいろんな人間が絡んでてんやわんやすることでこう、二人の中が深まったり破局して新しい二人が生まれたり、わかんないけどなんかそういう風に展開してくのが常道。
ほら、元カレやらライバルやら親友やら、そういうキャラクターって必要不可欠でしょ、「恋愛小説」ならば。




で、「ノルウェイの森」。

例にもれず、この本の中にもたくさんの三角関係が存在する。
僕に関するものだけでも、

 僕(ワタナベトオル) − 直子 − キズキくん
 直子 − 僕(ワタナベトオル) − 緑
 僕 − 直子 − レイコさん
      :
      :

ほかにも、永沢さん関連(永沢さんの彼女、永沢さんの浮気相手)やら、緑にも元彼の話とかあったっけ?…とかくいろんな人が随所で複雑に不安定に三角形を結んでいて、それがこの本の一つの特徴でもあると思う。

ただ、もっと特筆すべきだと思うことは、このたくさんの三角関係は、三角関係であることは確かなのにもかかわらず、必ず一つが隔絶されたところにおかれているってことだ。

例えば、僕 と 直子 と キズキくん が、たぶん核の三角関係なんだけど、
三人が一気に関わって波乱を起こすなんてことはなくて、
直子と僕がセックスするときはキズキくんは死んじゃってるし、
キズキくんと直子は、いつも僕のいないところ(昔々幼い頃から、あるいは死んでしまってから)でつながってるし。
キズキくんが自殺する直前は、直子じゃなくて僕としか話さないまま勝手に死んじゃうし。

だから「ノルウェイの森」では確かに三角形の関係は結ばれているんだけど、

 僕 / 直子 − キズキくん
 直子 − 僕 / キズキくん
 僕 − キズキくん / 直子

というように、ある一組ともう一人が排除されるようなことになってしまっている。

あとは… 僕と永沢さんと永沢さん彼女との関係もそんな感じだし、僕、直子、緑もそんな感じ。
状況によって誰か一人が仲間外れになって、残り二人から遠く隔絶されてしまうっていう。
しっちゃかめっちゃかしようがないくらい、波乱なんて起こせない距離間に、一人が置かれちゃうのだ。
恋愛ものなんて、その“しっちゃかめっちゃか”こそが見どころであるはずなのに。

となると、「ノルウェイの森」に登場する登場人部たちは、大体がしっちゃかめっちゃかも起こせない、ただ疎外感を味わって困惑するだけの、コミュニケーション不全の人間たち、って言える訳で、
作者・春樹によって、そういう状況に、構造的に陥れられてるってことだ。


ただ、孤独を知ってその三角関係から去っていくその決定的瞬間は、読者には知らされるものの、それに至る詳しい経緯や心理的描写は一切読者に知らされない、ってことも、さらに特徴的。
(キズキ、直子の自殺、永沢と永沢彼女との破局、直子の死を知った僕の放浪等々、読者に知らされる内容は、実に唐突で曖昧)

結局、「ノルウェイの森」からは読者も疎外されてしまうわけだ。

 読者 / 「ノルウェイの森」 − 作者

これも一角が疎外された三角形。
徹底してますね。




感情移入して疎外感や孤独感を楽しむもよし、そんな彼らをニヒリスティックに笑うもよし。




しかしながら、いつ見ても美しい装丁です。
赤と緑、補色同士で、それが上下巻で反転されるという。
……


色のせい、でしょうか。
この本の発売当初、クリスマスプレゼントとして恋人同士が贈り合うのがブームになったのだとか。
私には生まれる前の出来事なので分かりませんが…
これを贈られた恋人たちは、いったいどんな気持ちを抱くものなんだろう。

私はあんまりもらいたくないなぁ、と、本日の講義中、教授にこの話を聞いて考えました。







(2002-03-07)
コメント:[!] このゲームにはグロテスクな表現が含まれています。

小谷のお邑という名前で、信長の妹・お市(20)が登場。
主役の柳生十兵衛と、なんかいい感じになるお話。

品物の受け渡しによって、他のキャラクターからの信頼度を高めたり(喜ばせたり怒らせたり)できる、ということが、鬼武者シリーズの中での本作の特徴。
よって遊び要素も格段に他作品より盛り込まれている。

ということで、今日のテーマは、ヒロイン・お邑で遊ぼう! です。



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(2009-07-03)
コメント:勝手も矛盾もないまぜにして。

「アンデルセンの『人魚姫』を今日の日本に舞台を移し、キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く」、という企画のもとに制作された(らしい)「崖の上のポニョ」。
(宮崎駿『折り返し点』(岩波書店)より引用)

ハラハラドキドキよりも童話的な安心感が前面に出ている本作。
生き物みたいな波、イマイチ美しくない人魚、悪者のいないお話、……
ファンタジー、っていうほどにふわふわした感じははなくて、どこか落ち着いた、地に足の着いた感じ。
絵本みたいと言えば絵本みたい。
上手く言えませんが、その辺が「今日の日本」という舞台に根付いた“お話”という辺りからの狙いなんでしょうか。

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(2009-02-06)
コメント:帰ってきた「社会派ミステリ」。

(第7回『このミステリーはすごい!』大賞優秀賞受賞作品)

私が、人間味を感じ、感情移入し、好きだと感じられたのは、自殺してしまった「加害」児童だけでした。

こわい、気持ち悪い、かなしい、やるせない…
淡々と関係者の証言や手記を公開する手法にも関わらず、そんな思いにさせるものがたくさん溢れている作品です。

ミステリーに「謎の解かれる爽快感」やら「勧善懲悪の気持ちよさ」を求めているならお勧めしません。
「人殺し小説」として、不快感を積極的に楽しめる方にだけお勧めします。





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