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 ● 今、読み終えて


○ 密室ならざる密室、直感的“推理”(唖然)
○ 唐突に死亡する存在感のない“名探偵”

○ 登場人物は総じて美形
○ 登場人物の男性はあらかた高学歴の天才、医者、国会議員、官僚‥‥

○ 刺激的な暴力描写
○ 曖昧模糊とした性描写(直接的で一般的な内容にも拘わらずリアリティが排除されて感じられる)

○ 饒舌な語り手
○ 自己の論理を雄弁に語るが、最後は勘や「俺は頭がいいのだ」という言葉などで早急に終止符
○ 煙に巻かれる読者
○ 饒舌さゆえに内部の葛藤や矛盾をさらけ出し、分裂していくように見える語り手の人格



⇒ 唐突に繰り広げられるハッピーで大時代的なラストへの、読者の失望
  ‥‥あるいは、生み出される疑念や別解釈??



とりあえず、初見で楽しめる作品ではないです。
がんがん深読みしたりしていくなら、いかようにも読めそうですけども。

なんか、顔よし頭よしガールフレンドは半ダース以上、な腕利き外科医がアメリカから帰ってきて事件解決。その中で確執の絶えなかった家族間の愛を再確認し、医者としての仕事にも本当に目覚め、涙を流す…。そしてラスト、彼は安らぎを与えてくれるはずの看護婦の胸の上で眠る…。
いろいろ考えたらどうとでも言えるんだろうけど、なんだこれ。

最終的に、「愛」て!!

単純に生理的に受け付けない。






● あとから落ち着いて

レビューしたブログを一通り閲覧したら、相当評価高いみたいですね。
評価ポイントとしては、たぶん大きく分けて「圧倒的なスピード感」と「現代においてなされた“愛”の再評価」。

俗語よりも俗語らしい俗語が生み出すテンポもさることながら、ミステリには不可欠であったはずの、冗長にならざる負えない推理やら裏付やらの部分をほとんどまるごと排除してしまうことで、「スピード感」を生み出しているんでしょうね。

「現代においてなされた“愛”の再評価」…みたいな部分には、なんだか苦笑せざるをえない自分がいるんですが。
でもさ、現代の風潮だか思想だかなんだかをかじってみて、どんなに命や生が無意味で無価値なものだと悟っても、「意味」を見出さないと自己の安定を保てないわたしたち、というか…
私の「苦笑」は、私を含めた、現代に生きる人間の矛盾をいうものに対してのものなのかもしれないですね。

「ラスト、生きていくために、ねじ曲がり型にはまる主人公」。
評価できるか、目を背けるか。
単純に、自分に余裕があるか、ないか、だけの問題なのかも。
私には、ないっす。そんな余裕は。


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